1883年、ニューヨークで保険外交員をしていたルイス・エドソン・ウォーターマンは、大口契約を取り交わす席で、万全を期すために新品のペンを
用意していたにもかかわらず、サインのときにこのペンからインクが漏れ、契約書に染みを作ってしまいました。すぐに新しい契約書を持って戻ってきましたが、そのすきにライバル会社に契約をとられるという悔しい思いを経験。その経験をばねに、世界で初めて毛細管現象を応用した万年筆「ザ・レギュラー」を創り出しました。以来、世界で初めてクリップ付のキャップを発明したり、カートリッジやインク漏れ防止機構などの開発にウォーターマンは次々と取り組みました。
現代的なラッカー塗装を採用し、14金の特大ペン先をつけたのもウォーターマンが初めてでした。1926年にJIF-ウォーターマン社はパリに本拠地を移し、1954年にはアメリカにあった全ての工場をフランスに移管。1970年には著名なインダストリアルデザイナーのアラン・カレを専属デザイナーに起用するなど洗練されたデザインを取り入れ、世界有数の高級筆記具ブランドに成長を遂げました。 |